お子さんが大きくなると、学年によって多少生活リズムが変わってきたりしますから、1人ずつに子供部屋を与えてあげたいですよね。
ただ自宅の部屋数には限りがあるので、1人っ子ならともかく、2人3人とお子さんが居ると1人ずつに部屋を与えるのは簡単じゃありません。
そんな場合はお庭の空きスペースに離れとして「プレハブハウス」を設置して、子供部屋にするといった方法もあります。
でもプレハブハウスと言うと工事現場にあるようなシンプルなイメージが強く、自宅のお庭に置くのにも子供部屋にするのにもそぐわないと思っちゃいますよね。
ところが最近はプレハブハウスもおしゃれになっていて、いかにも物置って感じでもないので、お庭に置いても子供部屋として使っても違和感が無いんですよ。
じゃあどんなおしゃれなプレハブハウスがあるのかやお庭にプレハブハウスを設置するのに注意すべきことなどについて詳しく見ていきましょう。
おしゃれになったプレハブハウス
プレハブハウスと言うと、それこそ工事現場の作業員さんの詰め所のようなシンプルでいかにも「プレハブ」という建物をイメージしますよね。
もちろんそういったシンプルなプレハブハウスもあるんですが、自宅に置いても違和感が無いおしゃれなプレハブハウスも増えてきています。
シンプルな四角い箱じゃなくて、屋根にちゃんと傾斜が付いていてお家っぽいフォルムのものもあれば、ログハウスのような完全にお家の形をしているプレハブハウスもあります。
これまでの鋼板むき出しじゃなくて、パネルを貼るサイディングという方法で外壁を仕上げるので、一見しただけじゃプレハブハウスとは分からないような外観だったりもするんですね。
木目調だったりタイル調だったり、レンガ風にもできたりして、母屋となる自宅とプレハブハウスの外観を合わせることもできちゃいますよ。
窓の形もある程度変えられる
プレハブハウスの窓は四角のイメージですが、自由にというわけにはいきませんが、ある程度なら窓の形も変えることができます。
掃除がしやすいように掃き出し窓にすることもできますし、外観重視で丸い窓を付けることだってできるんですよ。
縦長の窓を2~3個並べておしゃれなお店風にもできますし、プレハブハウスでも窓のバリエーションはある程度自由が利きます。
窓の形でも母屋と統一感を出せば、プレハブハウスには見えませんよ。
内装もバッチリおしゃれにできる
外観だけじゃなくてプレハブハウスは内装もある程度自由が利きますから、内装をおしゃれにアレンジすることだってできちゃいますよ。
クッションフロアを貼ってプレハブハウスの床をフローリング調やタイル調にして、カーペットを敷くと床の硬さや冷たさも気になりません。
プレハブハウスは和室仕様じゃないんですが、畳屋さんにお願いすればプレハブハウスに畳を敷いてもらうことも可能です。
内側にも壁材を貼り付けてくれるので、壁紙でお部屋の雰囲気を変えることもできます。
後はテーブルやベッドなど家具のデザインや配置を考えれば、プレハブハウスでも自分だけのオリジナルのお部屋を作り上げられるんですね。
断熱性や遮音性も問題無し
プレハブハウスには「夏は暑くて、冬は寒い」というイメージがあるかもしれませんが、住居として使うことを目的としたプレハブハウスであれば断熱性や遮音性に問題はありません。
普通の住宅と同じように壁には断熱材が使われているので、外気の影響をまともに受けるといったことはないんですね。
ただ窓の数や大きさによっては十分な効果が得られないこともあるので、グラスウールなどで断熱材や遮音性を高める必要はあります。
グラスウール自体はホームセンターで簡単に手に入りますが、施工するのは大変ですから、プレハブハウスを購入した業者さんなどに相談しましょう。
ちなみにプレハブハウスを購入する時にお願いしておけば電気のコンセントを付けてくれるので、エアコンを設置することもできますよ。
トイレやキッチン、お風呂だって付けられる
ユニットハウスには
・トイレ
・キッチン
・お風呂
を取り付けることもできるんですよ。
さすがに倉庫用のプレハブハウスにはトイレなどのユニットは無いかもしれませんが、住宅用のプレハブハウスであればトイレなどのユニットが用意されています。
ただ一般的な住宅に比べるとトイレやキッチンなどは自由度が低く、決まった形・デザインのものしか選べない可能性が高いですね。
なので外観も内装もおしゃれなのに、トイレやお風呂がシンプルでおしゃれとはほど遠いといったことになるかもしれません。
でもトイレにしてもキッチンにしてもお風呂にしても給排水設備が必要で、設置には水道工事が欠かせないので費用が跳ね上がってしまう恐れがあります。
プレハブハウスを設置するのにいくらぐらいかかる?
離れとしてお庭にプレハブハウスを設置するとして、いくらぐらい費用がかかるのか気になりますよね。
プレハブハウスを設置するのにかかる費用としては
・プレハブハウスの購入費
・設置工事費
・付帯工事費
などがあります。
プレハブハウスの購入費はプレハブハウスを購入するのにかかる費用、設置工事費は購入したプレハブハウスをお庭に設置してもらうための費用。
最後の付帯工事費は
・電気工事
・水道工事
・ガス工事
などにかかる費用となります。
ではそれぞれいくらぐらいかかるのかを具体的に見てみましょう。
プレハブハウスの購入費は1坪当たり約400,000円
まずプレハブハウスの購入費ですが、新品のプレハブハウスであれば1坪当たり約400,000円ぐらいが相場です。
子供部屋として使うのであれば6畳ぐらいが平均的な広さですから、「6畳=約3.3坪」で約1,300,000円ぐらいってことになりますね。
もう少し小さい4.5畳だと約2.4坪になるので1,000,000円弱といったところで、新品だとプレハブハウスの購入費だけで1,000,000円ぐらいはかかると思っておいた方が良いでしょう。
中古のプレハブハウスなら1坪当たり約100,000~200,000円
子供部屋を増やすのに1,000,000円は高いというんだったら、新品じゃなくて中古やアウトレットのプレハブハウスを検討してみると良いですよ。
中古だとデザインや形、色などを自由に選ぶことはできませんが、購入費を1坪当たり約100,000~200,000円に抑えることができます。
子供部屋として平均的な広さである6畳(約3.3坪)のプレハブハウスだと、中古なら大体350,000~600,000円ぐらいとなります。
4.5畳だったら250,000~400,000円ぐらいですから、新品に比べると半額から3分の1ぐらいの費用で買えるわけです。
いずれお子さんが独立したら撤去することになりますから、中古やアウトレットで設置費用を抑えるのも賢い選択だと思いますよ。
プレハブハウスの設置費は購入費に含まれることが多い
プレハブハウスを買っても持って帰るわけにはいきませんから、当然業者さんに運搬してもらって設置してもらうことになります。
なので運搬費や設置費は購入費に含まれていることが多く、別途運搬費や設置費を払わなくて良かったりするんですね。
ただ中古やアウトレットのプレハブハウスだったりすると、別途運搬費や設置費が発生する可能性があります。
運搬費や設置費は業者さんによって違っているのでいくらぐらいかかるか分かりにくいんですが、運搬費と設置費合わせて100,000円ぐらいはかかると
思っておいた方が良いかもしれません。
ちなみにプレハブハウスの設置はDIYでも可能ですから、DIYでプレハブハウスを設置すれば設置費はゼロにできます。
とは言え、よほどDIYに慣れていないと簡単には設置できないので、多少費用がかかっても業者さんにお願いする方が良いと思いますよ。
プレハブハウスの解体・撤去にも100,000円以上かかる
お子さんが独立するなどして離れが不要になるとプレハブハウスは解体・撤去することになりますが、その解体・撤去にも当然費用がかかります。
解体したプレハブハウスの部材の廃棄まで行ってくれるので、プレハブハウスが大きいほど費用も高くなっちゃいます。
2畳(約1.1坪)程度の大きさで比較的シンプルな作りのプレハブハウスでも、解体・撤去には100,000円ぐらいはかかるんですね。
2畳でシンプルでも100,000円ですから、もう少し大きくて外観や内装に手をかけていると解体・撤去に100,000円以上はかかることになります。
ただ撤去するのに100,000円以上かかるんだったら、物置にするなど、用途を変更してプレハブハウスを残した方が良いかもしれないですね。
電気工事費は100,000~150,000円
プレハブハウス設置に伴う付帯工事の中の電気工事には、大体100,000~150,000円ぐらいの費用がかかります。
電気のコンセントを付けないことにはプレハブハウスで電化製品が使えませんから、住宅としてプレハブハウスを使うなら電気工事は必須です。
電気工事を行うには電気工事士の資格が必要なのでDIYではできないので、プレハブハウスを設置するなら電気工事費は絶対にかかると思っておきましょう。
基本的には母屋の電線を分岐させてプレハブハウスに引き込むことになりますが、母屋とプレハブハウスとの位置関係によっては最寄りの電柱から直接電線を
引き込むこともあります。
母屋の電線を分岐させる方が簡単なんですけど、プレハブハウスで使う分だけ電気の使用量が増えるのでブレーカーが落ちやすくなる恐れがあります。
なので電力会社との契約内容を変更して使えるアンペア数を増やして、プレハブハウスで電気を使ってもブレーカーを落ちにくくしないといけませんよ。
最寄りの電柱から直接電線を引き込む場合は、プレハブハウスで使う分を電力会社と新規契約する必要がありますよ。
いずれにしても電気工事費をケチって、母屋から延長コードを繋げてプレハブハウスで電化製品を使うなんてことだけは絶対にしちゃダメですよ。
水道工事費は20,000~100,000円
プレハブハウスにトイレやお風呂などを設置する場合は、プレハブハウスで水道が使えるように工事しないといけません。
プレハブハウスの水道工事にかかる費用は大体20,000~100,000円といったところですね。
一般的な住宅の水道工事と同じように、地中の水道本管に引き込み管を繋げてプレハブハウスに水道を引き込む形となります。
またトイレやお風呂などで使った水を下水道に流すための排水衛生設備の工事も同時に行われます。
母屋とプレハブハウスの距離が離れていないなら、トイレやお風呂などは母屋で済ませるようにすれば、プレハブハウスにトイレやお風呂を設置しなくてもOKですね。
トイレやお風呂などのユニットを購入するだけでも
数十万円単位の費用がかかりますから、プレハブハウスの設置費用を抑えるなら
設置しない方向で考えた方が良いかもしれません。
ガス工事費は100,000~150,000円
プレハブハウスでお風呂やキッチンを使うとなると、お湯を沸かすのにガスが必要です。
プレハブハウスでガスを使うための工事を行うと、工事費は大体100,000~150,000円ぐらいかかりますね。
水道と同じように地中のガス本管からプレハブハウスにガス管を引き込むか、母屋のガス管を分岐させてプレハブハウスにガス管を引き込むことになります。
ただしガス工事に費用がかかるのは都市ガスを利用する場合のみで、プロパンガスを利用する場合は基本的に工事費はかかりません。
新規でプロパンガスを契約すると、ガス会社が無償で配管工事を行ってくれるので、ガス工事費がかからないというわけです。
とは言え、毎月ガス使用量1㎥につき20~50円ほど上乗せされるので、完全に無償で工事してくれるってことでもないんですけどね。
母屋の建て替えなどで本格的にプレハブハウスで生活するならガスも必要だと思いますが、離れとして使うだったら別にガスまでは必要ないと思いますよ。
プレハブハウスを設置するのに申請とか許可って必要?
離れとしてプレハブハウスをお庭に設置する場合、自治体などに何らかの申請をしたり許可を取ったりする必要があるんでしょうか?
先に結論を言うと、プレハブハウスの設置に申請や許可が必要かどうかは
ケースバイケースとなります。
プレハブハウスの大きさや設置する場所などの条件次第では申請を行わなくても、
言い方は悪いですが、住居用でも勝手に設置することができます。
しかし逆に言うと、条件次第ではプレハブハウスであっても建築確認申請を行わないといけないんですね。
建築確認申請が審査を通過するのに2週間から1か月ぐらいかかるので、建築確認申請が必要な場合はできるだけ早くしないといけませんよ。
また建築確認申請が必要なのに建築確認申請をせずにプレハブハウスを設置すると、自治体から撤去するように指導されるので注意してください。
プレハブハウスの設置に建築確認申請が必要なケースとは
じゃあプレハブハウスの設置に建築確認申請が必要なのはどんなケースかと言うと、まずは「更地にプレハブハウスを設置する」場合です。
例えば自宅の隣に空き地を所有していて、その空き地にプレハブハウスを設置するといった場合には建築確認申請が必要となります。
ただしプレハブハウスを設置する空き地が都市計画区域外だった場合には、プレハブハウスの設置に建築確認申請は不要なんです。
ここがややこしいんですが、一般的な都市部の住宅街であれば都市計画区域に指定されてると思って間違いありません。
ですから集落が点在するようないわゆる田舎と言われるような地域でない限りは、更地にプレハブハウスを設置する場合は建築確認申請が必要と思っておきましょう。
自宅の庭にプレハブハウスを設置する場合
自宅のお庭にプレハブハウスを設置する場合は増築になるんですが、これまた建築確認申請の要不要の条件がややこしくなっています。
自宅のお庭が
・都市計画区域内・・・プレハブハウス設置に建築確認申請は必要
・都市計画区域外・・・プレハブハウス設置に建築確認申請は不要
となります。
ここまでなら簡単なんですが、都市計画区域内と外の間に「準都市計画区域」というものがあって、ここにプレハブハウスを設置する場合が非常にややこしいんですよ。
自宅のお庭が準都市計画区域内で、なおかつ
・防火地域、準防火地域に含まれる・・・必要
・防火地域、準防火地域以外でも10㎡を超える・・・必要
・防火地域、準防火地域以外で10㎡を超えても用途が無指定・・・不要
・防火地域、準防火地域以外で10㎡以内・・・不要
となるんです。
防火地域は駅前やメインストリート周辺などなので分かりやすいですが、準防火地域についてはどこが指定されているかよく分かりません。
なので自宅のお庭にプレハブハウスを設置する際には、事前にプレハブハウスの設置をお願いする業者に申請が必要かどうかを確認してもらうようにしましょう。
自宅の庭にはプレハブハウスを設置できないケースが多い
建築確認申請の要不要に関わらず、
自宅のお庭にプレハブハウスを設置できないケースが多いんです。
建物の種類や建てる場所ごとに「建ぺい率」の上限が建築基準法で定められていて、
さらに各自治体で詳細な建ぺい率が決められています。
ちなみに建ぺい率は土地の面積に対する建物の面積のことで、
100㎡の土地に50㎡の建物を建てると建ぺい率は50%となります。
例えば建築基準法上は建ぺい率が60%まで認められていても、自治体によっては建ぺい率50%までしかダメとなっていることがあるってことです。
土地が広い場合は建ぺい率が規定に達していないこともありますが、一般的な広さの住宅だと建ぺい率が規定ギリギリに達していることがほとんどなんですね。
母屋だけでも建ぺい率が規定ギリギリなのに、さらに離れとなるプレハブハウスをお庭に設置するとなると完全に建ぺい率が規定を超えてしまいます。
なので自宅のお庭にプレハブハウスを設置しようとしても、建ぺい率の関係で設置できないケースが多いというわけです。
建築確認申請を行う場合は建ぺい率オーバーだと審査に通らないので良いんですが、建築確認申請が不要な場合は建ぺい率オーバーだと分からずにプレハブハウスを
設置してしまう恐れがあります。
建ぺい率が規定をオーバーしてもプレハブハウスを撤去するように指導されませんが、
建物全体が
・違反建築物
・既存不適格建築物
と見なされて土地・建物の価値が下がったり、売却しにくくなってしまいますよ。
プレハブハウスに固定資産税はかかる?
プレハブハウスに固定資産税がかかるかどうかは、
プレハブハウスが地面に固定されているかどうかによります。
プレハブハウスが地面に固定されていると固定資産税の対象となりますが、
固定されていないと固定資産税の対象とはなりません。
そうすると、固定資産税の対象とならないようにプレハブハウスが地面に固定しなければ良いと思いますよね。
倉庫や物置なら固定しなくても良いかもしれませんが、住宅としてプレハブハウスを使うなら転倒防止のためにも固定しないといけません。
プレハブハウスの設置をお願いした業者さんが、住宅用として使うんだったら特に指定しなくてもプレハブハウスを地面に固定してくれるはずです。
プレハブハウスが転倒して自分が怪我するだけなら良いですが、隣のお家に何らかの被害が及ぶと大変ですから、用途に関わらずプレハブハウスを
設置する場合は固定資産税を払うことになっても地面に固定しましょう。
まとめ
最近のプレハブハウスは外観や内装にある程度自由が利くようになっていて、おしゃれな作りにすることもできちゃいます。
もちろん断熱性や遮音性も十分ですから、子供部屋として使っても何の問題もありません。
ただ新品のプレハブハウスはかなり高額で、平均的な子供部屋の広さとなるとプレハブハウスの購入費だけでかるく1,000,000円を超えてきます。
(プラス設置費や付帯工事費も必要)
費用を抑えるなら、多少おしゃれ度や自由度は犠牲になりますが、中古やアウトレットのプレハブハウスという選択肢もありますよ。